スタッドレスが必要な地域とは?関東・茨城での必要性や「いつから?」など疑問に回答
「スタッドレスタイヤが必要な地域ってどこなのかな?」
冬が近くなると、こうした疑問が湧いてきます。
路面の凍結や積雪に備えることを考えると、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに交換する方が望ましいですが、費用を要することや交換したタイヤの保管場所といった問題が生じることから、タイヤ交換に抵抗を感じてしまいます。
そこで本記事では、そもそもスタッドレスタイヤが必要になる理由を解説するとともに、スタッドレスタイヤが必要な地域はどこなのか、特に関東・茨城に注目して交換の必要性を解説します。
冬も安心してドライブを行えるように、スタッドレスタイヤへの交換についての知識をつけましょう。
〈関連コラム〉【タイヤの保管、どうしてる?】屋外は?アパートなど場所がない場合の保管方法も紹介
このコラムのポイント |
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スタッドレスタイヤは住んでいる地域やライフスタイルによって必要性が変わります。迷ったら、行きつけのガソリンスタンド店員など、専門知識を持つ地元の方に相談しましょう!
>茨城県日立市で、スタッドレスタイヤの取り付けについてお悩みを抱えている方は『ホリデー車検日立大みか店』へお気軽にご相談ください!
Contents
そもそもスタッドレスタイヤとは?必要なの?
はじめに、そもそもスタッドレスタイヤとはどういったタイヤで、どうして必要になるのかを解説します。
スタッドレスタイヤに交換する最大の目的は、積雪・凍結した路面を安全に運転することです。
日本自動車タイヤ協会が調査した降雪地域外(東京・愛知・大阪・広島・福岡)での積雪・路面凍結時の事故発生件数を見ると、多いときは1か月で300件近い事故が発生していることが分かります。
〈参考〉冬用タイヤの必要性(日本自動車タイヤ協会)
普段、積雪・凍結が発生しないエリアでも、不意に積雪や凍結が起こる可能性があり、スタッドレスタイヤへの交換を求められることがあるのです。
ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに切り替えることで、実際にどの程度の効果を得られるのでしょうか。
日本自動車連盟では時速40km/hからの制動距離を比較する実験を行っています。
実験結果を見ると、雪が踏み固められた圧雪路では、ブレーキ後ノーマルタイヤは29.9m進んだのに対して、スタッドレスタイヤは17.3mで止まっています。
ノーマルタイヤのままであれば、1.7倍もの距離を進むことになります。
〈参考〉走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ(日本自動車連盟)
実際の公道で前を走る車が減速したり、歩行者が飛び出してきた場合に、ノーマルタイヤでは間に合わない場面が出ることは間違いないでしょう。
こうした事故の発生件数や制動距離の比較によって、スタッドレスタイヤの必要性は確認できます。
スタッドレスタイヤの保有率はどれくらい?
ここで気になるのは、スタッドレスタイヤに履き替える人の割合です。
日本自動車連盟では、都道府県別にスタッドレスタイヤに履き替える人の割合を調査しています。
調査結果を見ると、東北・北海道、特に日本海側では90~100%の人がスタッドレスタイヤに履き替えていることが分かります。
一方で、南側・太平洋側に行くに従ってスタッドレスタイヤに履き替える人の割合は低くなっていきます。
ただし、長野県や群馬県など、標高の高い内陸部ではスタッドレスタイヤに履き替える人の割合が多くなります。
都道府県単位で考えるのではなく、お住まいの地域の地形や気候条件によって履き替えるか検討することが大切です。
関東ではスタッドレスタイヤは必要?
もっと具体的に、関東地方ではスタッドレスタイヤが必要になるのか確認してみましょう。
多くの人が住む東京都を基準にスタッドレスタイヤの要不要を確認します。
江戸川区の天気に関するコラムでは、東京都の雪日数を集計しています。
グラフを見てみると、東京都における雪の日数はおおむね10日前後です。雪が積もった日になると、さらに少なくなるでしょう。
つまり、東京23区内で生活する以上は、10日前後の雪が降る日に対してスタッドレスタイヤに切り替えるかを検討することとなります。
茨城県でスタッドレスタイヤは必要?
続いて東京23区など首都圏から少し離れた地域では、スタッドレスタイヤが必要になるのか確認してみましょう。
茨城県の雪日数は、データのない2019年を除くと、過去5年では15日・10日・10日・19日で、東京都内より積雪日が多いものの、大きくは変わらない結果になりました。
〈関連リンク〉統計Dash board(総務省統計局)
このことから茨城県においても、山間部など雪の多いエリアを除いてはスタッドレスタイヤが必要になるケースは少ないと予想されます。
ただし、仕事やレジャーで山間部や県をまたいでの移動を行う方は、峠を超える場合など積雪や路面の凍結に遭遇する可能性がありますので、履き替えを検討しましょう。
お住まいの地域や過ごし方によってスタッドレスタイヤの必要性は変わります。履き替えるべきか迷っているなら、地域のガソリンスタンドなど、専門知識を持つ人に相談してみましょう!
>茨城県日立市で、スタッドレスタイヤの取り付けについてお悩みを抱えている方は『ホリデー車検日立大みか店』へお気軽にご相談ください!
茨城県ではスタッドレスタイヤはいつから必要なの?
では、茨城県においてはスタッドレスタイヤはいつから必要になるのでしょうか。
日本気象協会では、この時期までに交換を済ませましょうという「冬用タイヤ準備前線」を発信しています。
本情報によると、茨城県の大部分は冬用タイヤの交換目安時期が「12月後半」となっています。
また、北や山間部方面については「11月後半までに交換」「既に必要(11月22日現在)」と記載されており、こうした方向に車を走らせる場合は、早めに冬用タイヤへの交換を済ませましょう。
スタッドレスタイヤの交換についての注意点・疑問点
記事の終わりに、スタッドレスタイヤへの交換を検討する場合に聞かれることの多い注意点や疑問点について紹介・回答します。
早め早めの交換がおすすめ
1つ目の注意点は、早めに交換することです。
タイヤは交換したばかりのときは、油や保護用の成分である表皮がついていて本来の性能を発揮することができません。
冬用タイヤの場合は60km/h以下の速度で200km以上走行することが、ならし運転の方法・距離として推奨されています。
雪が降り始めてからでは、ならし走行を行うことができませんので、早めの交換をおすすめします。
〈関連リンク〉新品タイヤのならし走行(BRIDGESTONE)
また、雪が降り始めてからでは、タイヤ交換を行いたい人で予約が一杯になり、使用したいタイミングに間に合わない可能性があります。
天気予報が外れて想定外に早期に雪が降り始める可能性もありますので、早め早めにスタッドレスタイヤへの交換を行いましょう。
生活圏内での降雪の有無で判断する
2つ目の注意点は、現在お住まいの地域・ライフスタイルでの降雪状況で判断することです。
本記事で紹介した関東・茨城の積雪日のデータは市街地で計測されたものです。
山や峠を1つ超えただけでも積雪や路面凍結の状況は変わりますので、本記事でお伝えした情報は一般論としつつも、お住いの地域に合わせてスタッドレスタイヤへの履き替えを検討することをおすすめします。
また、冬レジャーに赴く方やドライブが趣味である方など、行動範囲が広いライフスタイルの方は、積雪・凍結した路面に遭遇する確率が上がりますので迷ったらスタッドレスタイヤへ交換しましょう。
オールシーズンタイヤじゃダメなの?
現在、冬用のタイヤとして選択肢に上がるタイヤはスタッドレスタイヤのほかに夏場でも履けるオールシーズンタイヤが挙げられます。
「夏も冬もオールシーズンタイヤではダメなの?」と聞かれることがありますが、こちらも住んでいる地域やライフスタイルによって変わります。
JAFが行った実験を見てみると、時速40km/hからの制動距離は、スタッドレスタイヤに比べてオールシーズンタイヤは大きく劣っていることが分かります。
〈関連リンク〉走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ(日本自動車連盟)
雪の多いエリアやアイスバーンの発生するエリアに行く場合は、より積雪・凍結に強いスタッドレスタイヤを選択することをおすすめします。
また、オールシーズンタイヤを履きつつ、雪が深くなったときのためにタイヤチェーンを利用する手もあります。
スタッドレスタイヤはいつまで履けばいい?
冬が終わり春に向かう際に気になるのは、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換する時期です。
参考になるのは、気象庁が公開している「平年値(霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日)」です。
このデータは、雪・霜・結氷および積雪の終日が掲載されています。
〈関連リンク〉平年値(霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日)(気象庁)
たとえば茨城県であれば、積雪の終日が2月17日であることから、この日を参考にしてノーマルタイヤへの履き替えを検討しましょう。
なお、本データも対象は水戸市であり、山間部は積雪の終日が遅くなることが予想されます。
山間部にお住まいの方や他県に赴く予定がある方は、周辺の状況に応じて臨機応変に交換する日を定めましょう。
まとめ│スタッドレスタイヤが必要な地域の目安を確認しよう
冬場に気になるスタッドレスタイヤを履くエリアの基準について解説しました。
スタッドレスタイヤは、積雪・凍結した道を安全に通行するために、利用を検討するべきタイヤです。
ただし、どのエリア・時期にスタッドレスタイヤに交換するべきか、判断するのは難しいものです。
年間どのくらいの日数、積雪があるのか確認したうえで、住んでいる地域やライフスタイルに合わせて利用を検討しましょう。
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