「飛び石によるヒビ!車検に通る?」疑問に回答│修理の方法や注意点も解説
高速道路の走行中など、飛び石でフロントガラスにヒビが入ることがあります。
このとき車検の期限が近ければ「フロントガラスにヒビがある状態でも車検に通るのか?」と思うのではないでしょうか。
そこで本記事では、飛び石などが原因でフロントガラスにヒビが入った場合に車検に通るのか、さらにフロントガラスのヒビを修理する方法や費用についても解説します。
車を所有する以上、いつ遭遇するのか分からないフロントガラスの破損。適切に対処できるようにしましょう。
このコラムのポイント |
---|
|
小さなヒビであれば「後でいいや」と修理を後回しにしてしまいがちです。しかし安全運転に直結する部品ですので、早期修理を心がけましょう!
Contents
飛び石でフロントガラスにヒビが入ったとき、車検に通る?
飛び石などでフロントガラスにヒビが入ったとき、車検に通るか確認するためには、フロントガラスについての基準を調べる必要があります。
フロントガラスを含めた車の窓ガラスについては、「道路運送車両の保安基準第29条」や「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第195条」に記載されています。
この中でフロントガラスについて以下の記載があります。
- 損傷した場合においても運転者の視野を確保できるものであること。
- 容易に貫通されないものであること。
つまり、フロントガラスにヒビが入ったとしても、微小なもので強度・視界に問題ないものであれば車検に通る可能性があるということです。
ただし、どの程度のヒビであれば問題ないのか明確な基準はありませんので、ヒビがある以上は車検に通らない可能性は常にあると認識しましょう。
>関連コラム:「車検に出したら修理も勧められた」修理も同時にするべき?
飛び石でフロントガラスにヒビ。修理の方法は?
飛び石などでフロントガラスにヒビが入った場合、視界が悪くなるなど安全な運転に支障をきたす恐れがあります。
修理する場合は、以下の4つの選択肢から選ぶこととなります。
- 小さな欠け・ヒビであれば補修液(リペアキット)
- 修理工場やガソリンスタンドなどに依頼
- フロントガラスを丸ごと交換する
- フロントガラスを修理せず車を乗り換える
小さな欠け・ヒビであれば補修液(リペアキット)
1つ目の方法は、補修液(リペアキット)を利用することです。
フロントガラスは、外側のガラス・薄いプラスチックの層・内側のガラスという3層構造になっています。
ヒビの程度によっては、外側のガラスさえ修復できれば、問題なく利用できる場合があります。
フロントガラスの補修液はカー用品店で1,000~3,000円ほどで購入することができ、安価にフロントガラスの補修を行えます。
ただし、市販の補修液を利用できる場合は硬貨ほどの小さなヒビに限られます。
大きなヒビになると補修液では対応できませんのでヒビの程度によっては異なる方法を選択する必要があります。
修理工場やガソリンスタンドなどに依頼
2つ目の方法は、修理工場や車の整備体制を整えたガソリンスタンドに依頼することです。
設備や修理用の薬剤を整えた工場やガソリンスタンドでは、市販の補修液が対象とするものより大きなヒビを修復できます。
また、修復後のガラスの仕上がりも美しくなりますので、ヒビが大きいケースに加えて、フロントガラスの修復後の状態が気になる方も工場やガソリンスタンドでの修理を検討しましょう。
ヒビの状態が分からない場合は、車に詳しい方に見てもらいましょう。行きつけのガソリンスタンドがある場合は気軽に相談してみてください!
フロントガラスを丸ごと交換する
専門の工場であっても、フロントガラスのヒビの状態によっては修復できない場合があります。
この場合はフロントガラスを丸ごと交換することになりますので、普段から利用している整備工場やガソリンスタンドに赴き、車に合わせたフロントガラスの発注と交換を行いましょう。
フロントガラスを修理せず車を乗り換える
フロントガラスを丸ごと交換する場合、車種によりますが10万円を超える費用がかかる場合もあります。
車種や年式によっては、フロントガラスを交換するよりも車体を丸ごと買い替えた方が、長期的にはお得であるケースもありますので、ヒビの状態・年式・これから先の車の利用状況といった要素を検討して修理の方針を決めましょう。
>茨城県日立市で、新車・未使用車への買い替えを検討している方は『ホリデー車検日立大みか店』へご相談ください!
フロントガラスのヒビについての注意点
記事の終わりに、フロントガラスのヒビについて気をつけておきたいことや、注意点を紹介します。
ヒビに対する車検の評価は検査官によって異なる
「フロントガラスにヒビが入った場合でも、車検に通るなら通したい」と思う方もいるでしょう。
ここで注意したいことは、車検の検査官によってフロントガラスのヒビに対する評価が異なることです。
フロントガラスの視界を失うほどのヒビであれば通らないことは分かりますが、実はどこまでのヒビなら車検に通り、どの程度のヒビなら車検に通らないのか、明確な基準はありません。
このため、「この程度のヒビなら車検に通るだろう」と思って車検に臨んでも、車検の検査官によっては判定が厳しく通らないケースもあります。
最悪の場合、そのまま車検切れになる場合もありますので、フロントガラスにヒビがある場合は有効期限に余裕をもって車検を受けましょう。
>関連コラム:車検が切れた場合にどうするかは4パターン。車検が切れたままの場合の罰則なども解説
風圧・振動・寒暖差でヒビが大きくなる場合も
飛び石によるヒビを受けた場合は、その後の衝撃によってヒビが大きくなる場合があります。
具体的には、高速走行による風圧、走行中の段差による振動、急激な温度差といった原因です。
ヒビが大きくなると修理費用が高くなるとともに、運転に支障をきたす可能性も高まりますので、どんなに小さなヒビであっても早急に修理・交換することをおすすめします。
ヒビが大きくなると修復不能になり、高い修理費用が必要になる場合も。ヒビが入ったと思ったら、すぐに整備工場やガソリンスタンドなどに相談しましょう。
保険利用できる場合もあるが等級が下がる点に注意
飛び石によるヒビは、自動車保険の契約内容によっては保険金が出て支出することなく修理できる可能性があります。
ただし、フロントガラスの修理であっても保険を利用する場合は、次年度の等級が下がってしまい保険料が高くなります。
また、免責金額を設定している場合は、修理費用が免責金額の範囲内に収まることもあります。
フロントガラスの修理に保険を利用する場合は、修理費用のことだけでなく、次年度以降の保険料や免責金額など、総合的に考えることが大切です。
車間距離の保持でフロントガラスのヒビを防ぐ
そもそもフロントガラスにヒビが生じなければ、ヒビの修理費用や車検のことを考える必要もありません。
フロントガラスにヒビが入る主な原因は、高速道路走行中の周囲の車からの飛び石です。
特に大型のトラックなど重量のある車からは大きな飛び石が発生することがありますので、周囲の車、特に大型の車とは十分な車間距離を保つことが大切です。
飛び石以外でも気をつけたい!ヒビの原因
なお、飛び石以外にもヒビが入る原因はありますので紹介します。
- 凍結したフロントガラスを熱湯で溶かす場合
- 砂・石が噛んだ状態でのワイパー動作
- 夏場に洗車機を利用する場合
特に頻繁に見られるのは、凍結したフロントガラスに熱湯をかけて溶かす場合です。
フロントガラスは非常に強固なガラスですが、急激な温度変化による膨張・収縮には耐えきれずヒビが生じます。
急激な温度変化を与えないよう、デフロスタ(フロントガラスにエアコンの温風を当てる機能)や専用の凍結溶解スプレーを利用しましょう。
まとめ│安全な運転のために早めの修理・交換を
「飛び石によってフロントガラスにヒビが入った場合、車検に通るのか?」
本記事ではこうした疑問に対して、車検通過の可否やフロントガラスの修理方法について解説しました。
フロントガラスにヒビが入った状態でも、修理費用が高くなることを嫌ってヒビが入ったまま車検を受けようとする方もいるでしょう。
しかしヒビが入った状態は視界不良を引き起こし、風圧などでさらに大きなヒビに発展する恐れもあります。
このことから、小さなヒビであっても早急に補修・交換することをおすすめします。
また、補修・交換する場合も、保険利用や車の乗り換えなど、複数の方法を検討して経済性や安全性などの視点から最適な方法を取りましょう。
>茨城県日立市で、フロントガラスのヒビについてお悩みの方は『ホリデー車検日立大みか店』へお気軽にご相談ください!
茨城県日立市・常陸太田市や周辺地域で車検やボディーコーティングその他車に関する疑問をお持ちの方は、指定工場併設のガソリンスタンド『ホリデー車検日立大みか店』にご相談下さい。
高い技術を持ったスタッフが、丁寧に疑問にお答え致します。
画面右上のボタンからLINE・電話にてお気軽にお問い合わせ下さい!
ホリデー車検日立大みか店では、毎日のメンテナンスのご相談から、安く新車を購入する相談まで受け付けています♪詳しくはこちらをご確認のうえ、LINE・電話にてお気軽にお問い合わせ下さい。
※無理な勧誘、しつこい電話営業などは一切行っておりません。ご安心下さい。