不正車検とは?危険性や罰則、避けるための「正しい車検業者」の選び方も解説

車検は本来、「安全に走れる車か」をチェックする制度です。
しかし、一部の業者が適切に検査をしない「不正車検」をしていることが話題になっています。
本記事では、不正車検とはどういった行為なのか解説した上で、業者とユーザーが受ける可能性のある罰則などについて解説します。
不正車検を避けるための「正しい車検業者」の選び方もご紹介しますので、不正車検が気になる方はぜひ参考にしてください。
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茨城県で安全、安心な車検業者を探している方は、国土交通省指定工場で安心の「モビリティステーションイデノ」にご相談ください。
不正車検:点検を「したことにする」違法行為

不正車検とは、法律で定められた検査や整備を実施せずに、あたかも問題がないかのように車検を通す行為を指します。
書類上は点検を通しているように見えますが、実際は十分に点検されておらず、安全性が不十分な状態です。
具体的に不正点検とは、以下のような行為を指します。
- 点検を実施せずに書類上のチェックだけ実施する
- 基準が不適合のまま車検を通す
- 整備記録の改ざんや偽装をする
実際に摘発された不正車検の事例

実は不正車検は珍しいものではなく、毎年逮捕者が出ている事案です。
たとえば直近では、30年と長期にわたって1万6千台もの不正車検を行い逮捕された事例もあります。
この事件は、必要な点検や整備を実施せずに車検を通す、いわゆる「ペーパー車検」について摘発されたものです。
〈関連リンク〉Yahooニュース 不正車検疑いで整備業者を摘発
不正車検が行われる原因とは

不正点検が実施される背景には、以下のような理由があります。
- 整備士の高齢化や人手不足
- 短時間低価格など「スピード車検」の過度な競争
- 売上や整備台数のノルマ達成への圧力 など
当然、適切な車検を実施している業者が大多数ではありますが、一部の業者が効率や利益を優先しすぎた結果、例示した状況に陥るケースがあります。
不正車検(車両)がもたらす危険性

本来、車検は「安全に走行できること」をチェックするための制度です。
不正車検をする業者に依頼すると、車の安全性を確かめることができないため、次のようなトラブルに遭遇する可能性があります。
- 運転中の車両の故障リスクが高まる
- 整備不良が重大事故につながる恐れがある
- 自動車保険が適用されない可能性がある
最も重要視される問題は、整備不良による重大事故の発生です。
たとえば、ブレーキやタイヤに関する整備不良は、走行中のスリップなどにつながるケースもあり、安全性に直結することとなります。
>関連コラム:タイヤを限界まで使うのはNG?スリップサインが出てから?バーストの前兆と原因も解説
不正車検の罰則(業者側、依頼者側)
不正車検を行い警察などに逮捕された場合、どういった罰則が待っているのでしょうか。
業者側とユーザー側、それぞれ以下のような罰則を受ける可能性があります。
業者側の罰則
- 道路運送車両法六十二条二項違反(保安基準を満たしていない場合、車検証を返付しない):1年以下の拘禁刑、もしくは50万円以下の罰金
- 指定工場としての認可取り消し
- その他、収賄罪や文書偽造罪 など
ユーザー側の罰則
- (不正車検を依頼した場合)贈賄罪
- (不正改造車を走行させた場合)道路運送車両法九十九条二:6か月以下の拘禁刑、もしくは30万円以下の罰金 など

「不正車検は関係ない」と思われるかもしれませんが、知らず知らず悪質な業者に遭遇している可能性は捨てきれません。茨城県で安全、安心な車検業者を探している方は、「モビリティステーションイデノ」にご相談ください。
不正車検を防ぐ「正しい車検業者」の選び方

では、ご紹介した不正車検を避けるにはどうしたらよいのでしょうか。
主な方法は次の5つです。
- 見積もりに点検する予定の項目が明記されている
- 適切な車検費用(代行費用、整備料など)が明記されている
- 車検への立ち会いに対応している
- 認証工場、指定工場といった種類を確認する
- 不明な点に丁寧に返答がある
見積もりに点検する予定の項目が明記されている
適切な車検業者は、見積もりを作成する段階で、点検する箇所や必要になりそうな整備内容を把握し、記載してくれます。
逆に、見積書の内容が「一式」など、詳細が記載されていない場合は注意が必要です。
適切な車検費用(代行費用、整備料など)が明記されている
見積もりについて、車検費用の内訳が明記されていることも重要です。
車検の費用は、以下の例のように細かく分類されています。
- 法定費用
- 車検基本料金
- 追加整備、部品交換費用 など
各費用について、どういった費用なのかを解説してくれる業者であれば信頼を置けます。
逆に「総額で◯◯円です」といった風に、費用の内訳が示されていない業者は警戒しましょう。

茨城県のガソリンスタンド車検「モビリティステーションイデノ」での費用は、以下の料金表をご覧ください!
車検への立ち会いに対応している

立ち会い車検に対応している業者であれば、点検工程をユーザーに見せることに抵抗がありません。
必要に応じて整備士から説明も受けられ、作業の透明性が高くなります。
逆に不正車検をする業者であれば、理由なく作業の見学を断る可能性がありますので、立ち会いの可否は信頼性を測る手段となります。
認証工場、指定工場といった種類を確認する
車検を実施する工場には、以下のとおり2つの種類があります。
- 認証工場:整備はできるが、検査は運輸支局で実施
- 指定工場:整備に加えて、検査も自社工場で完結
どちらの工場も一定水準の設備や整備士が必要です。
こうした資格のある工場に依頼することは、悪質な業者を避ける判断材料のひとつになります。
不明な点に丁寧に返答がある
良心的な業者であれば、以下の例のようにユーザーの疑問に対して丁寧な回答を期待できます。
- この部品の交換は必要ですか?
- この作業が必要な理由は何ですか?
- 車検時に追加で費用がかかることはありますか?
こういった質問に対して、根拠とともに説明できる会社であれば安心です。
不正車検に関する疑問Q&A

記事の終わりに、不正車検について頂く疑問、質問ついて解説します。
Q:異常があるのに「問題なし」と言われたらどうすればいいですか?
A:明らかな異常や違和感があるにも関わらず、理由も説明せずに「問題ありません」と返答された場合は、別の整備工場でセカンドオピニオンを取ることができます。
「不正車検に該当するか」といった話題とは別に、異常を放置すると重大事故につながる恐れがありますので、気になる点は納得いくまで確認することをおすすめします。
Q:不正車検が疑われた場合の通報窓口はありますか?
A:不正車検が疑われる場合は、以下の通報窓口へ連絡しましょう。
〈関連リンク〉国土交通省:指定自動車整備事業者における不正車検通報窓口のご案内
こちらの通報様式に記載しメールするほか、各運輸支局に対して、電話やFAXでも通報することができます。
- 車検の時間が極端に短い
- 点検している様子がない
- 整備後すぐに不具合が見つかる など
こうしたケースで整備業者から納得いく説明がない場合は、通報することも検討しましょう。
Q:格安車検は不正車検と疑うべきですか?
A:格安車検だから全て不正である、とは限りません。
大量の車両を効率的に車検することで、適正に車検、整備をしながら安価に車検をしている業者も多く存在します。
気になる場合は、どうして格安で車検ができるのか確認したり、整備の内容について詳しく質問して安さの理由を確かめましょう。
まとめ|正しい業者への依頼で不正車検を防ごう

全国でたびたび摘発される不正車検について、どういった手口で実施されているのか、また危険性や罰則などについても解説しました。
不正車検はご自身とは縁の遠い話と感じる方は多いものですが、実は身近にも存在する不正でもあります。
避けるためには、信頼できる業者に依頼することが大切です。
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