車がオーバーヒートする7つの原因と5つの対策│修理費用や警告灯の意味など細かく解説
夏場を中心に、車のエンジンの温度が異常に上昇する「オーバーヒート」と呼ばれる現象が起こることがあります。
本記事では、車のエンジンがオーバーヒートする原因は何か、オーバーヒートを防ぐためにどんな対策が考えられるのか、その他よくある疑問とその回答についてお伝えします。
高速走行中のオーバーヒートは特に、エンジンストップによる事故を引き起こしたりしますので、高速道路を走行する前に点検したり、車検その他日常的な点検を怠らないようにしましょう。
このコラムのポイント |
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どの車でも発生する危険性がありますので、車検・定期点検を利用してオーバーヒートの発生を避けましょう!
Contents
車のオーバーヒートとは?起きたらどうなる?
はじめに、そもそもオーバーヒートとはどのような現象なのか確認します。
オーバーヒートは車を運転しているとき、エンジンの熱が異常に上昇し、エンジンその他車の各部に異常を引き起こすことを指します。
具体的にエンジンのオーバーヒートが起きると、エンジンオイルの潤滑性能が失われるなどの症状が発生します。その結果、エンジン各部の部品が異常な動作を引き起こし、焼き付きなどが生じます。
それでも走り続けると正しくエンジンが動作しなくなってエンジンが止まり、道路上で動かなくなってしまいます。
後続車に追突される恐れがあるうえ、エンジンの各部が故障、最悪の場合エンジン本体を丸ごと交換する事態にもなりかねません。
オーバーヒートが怖い!と思った方、茨城県周辺であれば点検も可能ですので、お気軽にお問い合わせください!
車がオーバーヒートする7つの原因
こうした様々な問題を引き起こす、エンジンのオーバーヒート。以下の7つの原因で生じることがあります。
- 冷却水が漏れてエンジンが冷却されていない
- 冷却水を循環させるポンプが故障している
- エンジンオイルが不足している
- ラジエーターが故障している
- ラジエーターファンが故障している
- サーモスタットが故障している
- 高速道路などを長時間運転している
冷却水が漏れてエンジンが冷却されていない
エンジンの熱が上昇する原因としてよく見られるのは、冷却水の不足です。
現行の車のエンジンの多くは水冷式と呼ばれる構造で、冷却水がエンジンの各部を回りエンジンの熱を吸収・冷却するシステムです。
冷却水が通る配管などに損傷があり、冷却水が漏れると徐々に冷却水が不足し、最後は冷却機能が働かなくなります。
冷却水を循環させるポンプが故障している
冷却水を適切に送るために重要なのは、冷却水を循環させるポンプです。
冷却水が入っていても、ポンプに不具合がある場合は冷却水が送られませんので、ポンプの正常な動作が行われているか確認が必要です。
エンジンオイルが不足している
主に冷却水がエンジンを冷却する機能を担いますが、部品同士の潤滑材となるエンジンオイルもエンジンを冷却する機能を持ちます。
このためエンジンオイルが通る配管が損傷している場合なども、エンジンオイルの漏れ・不足が生じて、冷却機能が弱まってしまう可能性があります。
冷却水やエンジンオイルの不足は気軽に確認できますので、オーバーヒートへの不安が頭をよぎったら、ガソリンスタンドなどで確認をお願いしましょう!
ラジエーターが故障している
冷却水はエンジンの熱を奪ったあと、再度吸熱できるように熱を放出する必要があります。
このとき利用されるのが、網目状に整形されたラジエーターです。
網目状の管の中には冷却水が入り、そしてラジエーターには走行中の空気が効率的に送り込まれ冷却水の温度を下げます。
このラジエーターが詰まったり傷がついたりすると、冷却効率が下がってしまいます。
ラジエーターファンが故障している
通常通り車が動いていれば、ラジエーターに十分な空気が当たり十分な冷却効果を期待できます。
一方で渋滞のときなどは、ラジエーターに十分な空気を送れませんので機械の力を頼ることになります。
具体的には、ラジエーターに向けて吹き出すよう設置されたラジエーターファンを利用します。
しかしラジエーターファンが故障していれば、渋滞時などエンジンに空気が送られませんので、徐々にエンジンの熱が上がって最後にはオーバーヒートを起こすこととなります。
ラジエーターやサーモスタットの異常には気づきにくいもの。不安に思う方は、整備工場を持つガソリンスタンドなど、専門家に相談することをおすすめします。
サーモスタットが故障している
冷却水を送る際もラジエーターファンが起動する際も、エンジン内の温度が分からないければ適切な動作は期待できません。
そこで活躍するのがサーモスタットです。
サーモスタットはエンジン内冷却水の温度を記録していて、一定以上の温度になるとラジエーターファンを作動させます。
逆に、サーモスタットが正常に動いていなければラジエーターファンが動かず、エンジンの熱を下げられないかもしれません。
高速道路などを長時間運転している
ここまで紹介したように、様々な要因でエンジン内の温度が上がりやすい状況が生まれます。
このとき、高速道路を長距離運転したり、凹凸や傾斜の大きな道を継続して運転すると、エンジンの熱が高まり続けてオーバーヒートする可能性があります。
このように、エンジンがオーバーヒートを起こすような不適切な状態が長時間続くことで、エンジンストップやエンジンまわりの部品交換などの問題が生じます。
では、車のオーバーヒートを取れる方法はあるのでしょうか。
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車のオーバーヒートを防ぐ事前の対策
車のオーバーヒートを防ぐためには、以下の5つの対策を心がけてみましょう。
- リザーブタンクの水量を確認する
- 水温計の温度を定期的にチェックする
- エンジンオイルの残量を確認する
- エンジンに負荷をかける走り方を避ける
- 丁寧な車検・日常点検を受ける
リザーブタンクの水量を確認する
1つ目は、ボンネットを開けたエンジンルーム内で確認できるリザーブタンクの水量を確認することです。
リザーブタンクは冷却水が熱で膨張・収縮したときに、冷却水が漏れたり不足したりすることを防ぐ、補助的意味合いを持つタンクです。
リザーブタンクには、MAX・MINなどといった基準線が書かれており、この範囲の中に入っていれば問題なく冷却機能を果たします。
水温計の温度を定期的にチェックする
2つ目は、水温計の温度を定期的にチェックすることです。
速度計などが配置されているメーターパネル部分には、多くの車に水温計が設置されています。
通常、水温計はエンジンをかけたばかりのときは最も低い値を、そしてエンジンが温まるほどに徐々にメモリの中間当たりを指すようになります。
一方でオーバーヒートを起こすような状態の車では、H(高い)に近い値を指したり、振り切って赤いマークを指すこともあります。
異常な水温になっていないか、気がついたら確認しましょう。
なお、水温計のメーターが付属しておらず、水温警告灯だけがついている車種もあります。
この場合、赤色の水温警告灯が灯った場合に停車し、エンジンの状態を確認しましょう。
エンジンオイルの残量を確認する
3つ目は、エンジンオイルの残量を確認することです。
エンジンオイルもリザーブタンクと同様に、車のボンネットを開けて点検を行います。
オイルレベルゲージと呼ばれるゲージを見て、上限と下限の中に入っていることを確認しましょう。
エンジンに負荷をかける走り方を避ける
4つ目は、エンジンに負荷がかかる走り方を避けることです。
具体的には、長い坂道を低いギアで走り続けたり、渋滞をゆっくり走り続けたりすると、エンジンの高回転や十分な風を冷却水に当てられないことから、エンジンがオーバーヒートする可能性があります。
負荷がかかる道を避けたり、渋滞時には適度に休憩を取るなどの対策を取りましょう。
定期的に車検・日常点検を受ける
5つ目は、定期的に車検や日常点検を受けることです。
ここまで紹介した、リザーブタンクやエンジンオイルの点検は日常点検でチェックする項目です。
また、ラジエーターやサーモスタットなども、専門家が確認すればオーバーヒートを起こす前に故障に気づける可能性があります。
法律で定められている車検は当然のこととして、車用品店やガソリンスタンドに立ち寄ったとき、日常点検を受けるクセをつけておくと、事前にオーバーヒートを避けられるでしょう。
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車のオーバーヒートについての疑問・回答
記事の終わりに、車のオーバーヒートについて聞かれることの多い疑問に回答します。
車がオーバーヒートしたらどうすればいい?
車がオーバーヒートを起こしたと思ったら、以下の手順で対処しましょう。
- 他の車の邪魔にならない安全な場所に停車する
- ボンネットを開けてエンジン内に風を通す
- 十分に車が冷えてからリザーブタンクなどを確認する
- 症状が治まらなければロードサービスに連絡する
気をつけたいのは、車の状態を確認するときです。
オーバーヒートを起こすということは、エンジン内が非常に高温になっているということ。
この状態でリザーブタンクやオイルゲージを確認すると、高温になった冷却水が飛び出すなど、やけどを負う可能性もあります。
十分に冷えてから、状態の確認と対処をしましょう。
オーバーヒートした場合の修理費用はどれくらい?
オーバーヒートを起こした後の修理費用は、エンジンの状態によって大きく異なります。
- 冷却水・エンジンオイルの補充・交換:1,000~2,000円
- ラジエーター関係の部品交換:2~3万円
- 冷却水ポンプの交換:5~6万円
- エンジン全体の交換:30万円~
このように、オーバーヒートの程度によって修理費用は大幅に変わりますので、水温計の確認などでエンジンの温度が高いと気付いたとき、早期に車を停車し対処することが重要です。
起きる前であれば1,000円前後で済むかも。起きてしまえば10万円を超える支払いになることも。日常点検でオーバーヒートを防ぎましょう!
まとめ│日常的な点検でオーバーヒートを避けよう
夏場を中心に問題になる、車のオーバーヒートについて原因と対策を解説しました。
車がオーバーヒートを起こすと、最悪の場合突然エンジンが停止し事故を起こす原因となることも。
本記事で紹介した項目を日常的に確認して、車に異常がないか日常的にチェックすることが大切です。
ご自身でのチェックが難しい場合は、日常的に利用しているガソリンスタンドなどに相談してみましょう。状態の確認や取るべき対処法を案内してもらえるでしょう。
>車のオーバーヒートが気になる方は『ホリデー車検日立大みか店』へお気軽にご相談ください!
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