「車検のときにタイヤ交換を勧められた」どうするべき?目安やタイミングを解説

「車検のときにタイヤ交換を勧められた」どうするべき?目安やタイミングを解説

愛車を車検に出したとき「タイヤの交換を一緒にした方がいいですよ」と言われたことがある人も少なくはないでしょう。言われるたびに気になるのは、本当にタイヤを交換した方がいいのか?ということ。

本記事では、車検時のタイヤ交換について、どんなときに車検に引っかかってしまうのか、さらに車検に引っかからないにしても交換するべきタイミングはどんなときか、解説します。

急にタイヤ交換をと言われて、交換するべきか迷ってしまう人は、ぜひ本記事を読んで「交換してください」「今回は交換しません」とはっきり言えるようになりましょう。

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このコラムのポイント
  • タイヤ交換を行うべきタイミングが把握できる
  • 車検のときにタイヤ交換する「メリットとデメリット」が分かる
  • タイヤを安く交換する方法が分かる
ホリデー車検
ホリデー車検

車検を除いても度々発生するタイヤ交換。安価に交換できれば家計にプラスです。しっかり学んでいきましょう!

どんなタイヤの場合、車検に引っかかるの?

まずはタイヤがどんな場合に車検に引っかかるのか「どんなタイヤの場合に車検に通らないのか」を見てみましょう。

タイヤの溝の残りが1.6mmを切った場合

どんなタイヤの場合、車検に引っかかるの?

〈出典〉株式会社ブリヂストン タイヤの溝深さについて

1つ目の特徴は「スリップサインが出ているタイヤ」です。

タイヤは走行しているうちに徐々に摩耗してしまうため、摩耗の具合を確認する目的でスリップサインという目安を設けています。タイヤの現在の外側の厚みとスリップサインの差が1.6mm以下になると公道を走行できなくなります。つまり、車検に通りません。

ひび割れ・偏摩耗で変形している

2つ目の特徴は「ひび割れ・偏摩耗による変形が見られるタイヤ」です。

タイヤはゴムでできているので、交換してから一定期間を経るとひび割れを起こすことがあります。ひび割れを起こしたタイヤで走行すると最悪バースト(走行中に突然タイヤが破裂すること)してしまうので、公道の走行は禁止されます。

また、タイヤは通常使用していればおおむね均一に摩耗していきますが、タイヤの空気圧が不足・過多や急ブレーキ・急ハンドルを行うことで局部的に、または片側だけが摩耗してしまいます。偏摩耗を起こしたタイヤも、摩耗の激しい箇所を原因にバーストなどを起こす可能性があるので、車検が通らないかもしれません。

ひび割れ・偏摩耗で変形している

〈出典〉株式会社ブリヂストン タイヤの偏摩耗について

車検項目以外で確認しておきたい場所

主にスリップサインやひび割れ、偏摩耗が生じていた場合に、車検に通らない可能性があるためタイヤ交換を勧められます。しかし、上記以外のケースでもタイヤ交換を勧められる場合があります。

1.6mmまで届かなくでも2~3mmの場合

まずは「スリップサインまでの差が2~3mm」の場合です。

先述したとおり、タイヤの外縁部とスリップサインの差が1.6mmより小さくなると車検に通りませんが、差が2~3mmの場合(新品のタイヤでは一般的に8mm)は車検に通ったとしてもすぐに摩耗が進行して交換するべきタイミングになります。
このため、車検に通るタイヤであっても、すぐに交換するなら車検の際に一緒に交換することを勧められるのです。

このとき交換しない選択をしたときも、早めに交換の手続きを行うことをおすすめします。

ホリデー車検
ホリデー車検

「タイヤ バースト」と検索すると、バーストして制御不能になる動画がたくさん出てきます。起こってからでは遅いので早めの交換を勧められるケースが多くなるのでしょう。

前回のタイヤ交換から5年以上経過する場合

つぎに「前回タイヤを交換してから5年以上経過する場合」も交換を勧められる可能性があります。

タイヤはゴムでできており、車に乗らなくても日々徐々に劣化していきます。劣化するとひび割れを中心に問題が起きやすくなるので、タイヤを見た瞬間に劣化が感じられるほど年数が経過していると交換を打診されるでしょう。

なお、一般的には5年ほどでの交換が勧められるようですが、劣化の具合は車の保管場所によっても変わるので、臨機応変に対応しましょう。

スタッドレスタイヤの場合はプラットフォーム

気になるのは「スタッドレスタイヤで交換を勧められる場合」です。

スタッドレスタイヤの場合も車検に通るかどうか条件は変わらず、1.6mm・ひび割れ・偏摩耗といった項目を見られます。

スタッドレスタイヤとノーマルタイヤとの違いは「プラットフォームの有無」です。プラットフォームとは、冬用タイヤとしての使用限度を示すサインで、スリップサインと同様にタイヤの外縁とプラットフォームまでの長さで確認します。
プラットフォームに達していても、スリップサインに達していなければ車検には通ります。しかし冬用タイヤとしての寿命を終えているため、交換を勧められる可能性があります。

ホリデー車検
ホリデー車検

スタッドレスタイヤの場合も、交換が遅れて雪道を滑り始めてからでは遅いです。日常的にプラットフォームを確認するクセをつけましょう!

車検の時に交換するメリット・デメリット

車検の時に交換するメリット・デメリット

車検を依頼したとき、どんなケースでタイヤ交換を勧められるのかをチェックしました。ここからは、タイヤ交換を勧められた場合に交換するべきかどうかを判断するために、車検と一緒にタイヤを交換するメリットとデメリットを紹介します。

【メリット】一緒に交換してもらえる分工賃が安価

「車検の作業と一緒にタイヤ交換してくれる場合は工賃が安価に」なるのが、一緒に交換するメリットです。

車検のために各種点検を行う場合、一度車をジャッキアップします。このとき一緒にタイヤを交換すれば、車検を行う業者からすると手間が省けます。こうして手間を省ける場合は工賃が安価になる可能性があります。

【デメリット】割高なタイヤを勧められる場合も

一方でデメリットは「割高なタイヤを勧められる」場合があることです。

一緒にタイヤ交換する場合、その業者が保有しているタイヤから選択することになるので、実は他の用品店などと比較した場合には割高なタイヤを紹介されている可能性があります。

ホリデー車検
ホリデー車検

勧められたとき、すぐに返答するためには「勧められたタイヤが高いか安いか判断する基準を持っておくこと」が大事です。愛車の交換タイヤの相場を把握しておきましょう!

【デメリット】外部委託している場合はさらに割高に

もう一点「タイヤ交換を外部委託する場合はさらに割高に」なるかもしれません。

車検を行う業者の中には、車検を専門にする業者と、その他の整備も請け負う会社があります。前者の車検を専門にする業者の場合は、タイヤ交換を外部の会社に委託するため、手間賃や中間マージンが発生してしまう可能性があります。

タイヤを安く交換するための方法

タイヤを安く交換するための方法

では、どのような方法を取れば割安にタイヤを交換できるのでしょうか。具体的な方法をご紹介します。

〈関連コラム〉ディーラー車検をやめるメリット・デメリット|断り方、民間とどっちが良いかなど解説

換え時を自分で分かるようになる

1つ目は「変え時を自分で分かるようになる」こと。

タイヤの劣化具合やスリップサインまでの長さを把握すれば、費用面から最も効率的にタイヤ交換できるタイミングを自分で分かるようになります。
1つのタイヤを安全に長く使えるようになれば、タイヤ交換に要する費用を減らせるので、自分で交換タイミングを見極められるようになりましょう。

自分でタイヤ交換を行う

自分でタイヤ交換を行う

2つ目の方法は「自分でタイヤ交換する」こと。

タイヤ交換を自分でできるようになれば、工賃を支払う必要もありませんし安価なタイヤを通販で購入することもできます。最低限、ジャッキ・レンチ・トルクレンチといった工具は必要になりますが、高額なものでもありません。
ただし、作業中にジャッキが外れてしまったり、最悪走行中にタイヤが外れてしまう可能性もあるので、作業に慣れないうちは経験者と一緒に作業することをおすすめします。

ホリデー車検
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作業中や走行中の安全性に不安を感じるなら、安全に深く関わるタイヤ交換はプロに依頼することをお勧めします!

タイヤ専門店・カー用品店に依頼する

3つ目の方法は「タイヤ専門店やカー用品店への依頼」です。

タイヤ専門店やカー用品店は、カーディーラーなどと比べてタイヤ自体の金額が安価であったり、工賃も低めに設定されていることが多いので、タイヤ交換にかかる費用を節約できるでしょう。

ただし、主にタイヤや用品で利益を出す必要があるので、後述するガソリンスタンドよりは高額になりやすい点がデメリットです。

ガソリンスタンドに依頼する

4つ目の方法は「ガソリンスタンドへの依頼」です。ここで言うガソリンスタンドはどこでもよい訳ではなく、自社で整備工場を持つスタンドを指します。

ガソリンスタンドはガソリンでの利益も得ているので工賃を下げられることが多く、タイヤ交換の工賃が他の選択肢と比べて最も安価な傾向に。店頭にあるタイヤの種類が、タイヤ専門店やカー用品店と比べて少ない点がデメリットですが、事前に連絡して入荷してもらう方法もあります。

また、ガソリンスタンドの場合は整備士の腕に当たり外れがありますが、自社工場を持つスタンドの場合は高い練度を持つ場合が多いようです。

〈関連記事〉自社工場を持つ「ホリデー車検日立大みか店」が選ばれる理由

まとめ│適切なタイヤ交換で安全ドライブを!

「車検のときにタイヤ交換を勧められたらどうするべきか」解説しました。

車検を依頼したときタイヤ交換も勧められるのは多くの人が経験を持ちますが、事前に知識を持っておけば、お願いするのか断るのか返答は簡単です。
それ以上に大事なことは、常日頃からタイヤを含めた日常点検を行うこと。気軽に相談できる整備工場などを見つけておきましょう。

ホリデー車検
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