車検?法定点検?丸いシールの見方や意味を解説
「車のフロントガラスについてるシール。四角いのは車検シールだって分かるけど、丸いのは何だ?」
車を運転しているときにふと思った人は、本記事を読んでみてください。丸いシールが貼ってある理由や、シールの見方などを一挙に解説します。
「剥がしてもいいの?」「どこで貼られるの?」こうした疑問にも回答するので、気になった人は最後まで見てみてくださいね。
このコラムのポイント |
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点検整備済みステッカーを目安に点検を受けて、安全・快適なドライブを楽しみましょう!
Contents
車についている丸いシールって何?
早速、車のフロントガラスに貼られている、上の写真のようなシールの正体を確認してみましょう。
法定点検の点検時期を示すステッカー
丸いシールの正体は「法定点検・整備の点検時期を示すステッカー」です。
法定点検は道路運送車両法で義務付けられている、12か月点検と24か月点検のことを指します。
〈関連コラム〉法定整備って?必要性や費用を解説!整備された車両で安全なドライブを
法定点検を行うと得られるメリット
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法定点検はどうして実施する必要があるのでしょうか。
実施することで得られるメリットは「車のトラブルの防止」および「車を売るときの査定額アップ」です。
法定点検は法律で定められた、12か月点検の場合は27項目の、24か月点検の場合は57項目の点検を実施するものです。タイヤの空気圧など、日常的にチェックするもののほか、ブレーキ関係や各種ボルトの締め具合の確認などを行うので、走行中の万が一のトラブルを防止することにつながります。
さらに、定期的に点検を受けることで車を高品質な状態に保つことができ、点検記録として残すことで車を売却するときの査定額アップにつながることにもなります。
取り締まりの対象にはならない
気になるのは、義務である法定点検の期限が切れていたとき、つまり点検整備済みステッカーの期限が切れていたとき、違反として取り締まられるのか?ということです。
結論から言うと、法定点検を行っていなくても「違反の対象になることはありません」。ただし、事業用の車両の場合は罰則が設けられているので注意しましょう。
違反の対象にならなくても、法定整備の時期を把握して点検することは大切です。ご自身と家族を守るために点検を受けましょう!
真ん中の四角いシールは「車検シール」
ちなみにフロントガラスの真ん中に貼られているシールが何か、よく分かっていないひともいるでしょう。実は四角いシールは「車検シール」で、車検の有効期限がいつまでかを示しています。
交通違反として警察に止められ、罰金を支払いたくない人は、点検整備済みステッカーよりも車検シールの日付を注意する方がよいでしょう。
〈関連コラム〉車検シールの見方|丸・四角シールの違い、車検期限の確認方法、剥がすのはNGなど解説
点検整備済ステッカー【表側】の見方
具体的に、点検整備済ステッカーの見方を確認していきましょう。まずは車の外から見える表側について解説します。
〈出典〉一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会「定期点検整備と点検整備済ステッカーについて」
点検整備済みステッカーの表側は、大きな数字が中心にあり、周囲を1から12までの数字で囲まれています。これは「次回の定期点検の予定年月」を示しています。
大きな数字は和暦を示していて、たとえば「5」と表記があれば令和5年。さらに、1~12の数値は月を示していて、特定の数字が白色で塗りつぶされています。塗りつぶされた色が整備期限の月になります。
なお、円形に数字が並んでいることが、昔の黒電話のダイヤル部分に似ていることから、点検整備済みステッカーは「ダイヤルステッカー」という愛称も持っています。
点検整備済ステッカー【裏側】の見方
続いて、点検整備済みステッカーの裏側を見てみましょう。裏側は車内から見えることになります。
〈出典〉一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会「定期点検整備と点検整備済ステッカーについて」
(1)法定点検を実施した日
裏側を上から解説していくと、まず「実施年月日と数値」が記載されています。この数字は、定期点検を実施した日です。
(2)点検を行った工場の認証番号・事業場名
次に書かれているのは「認証番号と文字・数字」です。実は車の点検整備を行える作業所には、それぞれ認証番号が割り振られていて、どの作業所で点検を行ったのかが分かるようになっています。
さらに、認証番号の下部にある「実施事業場」には、定期点検を実施した事業場の名称が記載されます。
(3)次回の点検予定日
最後に「次回の定期点検は、次の期日までに行ってください。」と下部には日付が書かれています。これは「次に定期点検を実施するまでの期限」が書かれています。
点検整備済ステッカーの疑問と注意点
記事の終わりに、点検整備済みステッカーに関して、気になりやすいことや注意点を紹介します。
点検整備済ステッカー、貼らなくてもいい?
四角い形の、車検の期限を示す車検標章は、車のフロントガラスに貼り付けていないと警察から止められ罰金を支払うことになる大事なものです。
一方で本記事で紹介している、車検整備済みステッカーは貼らなくても問題ないのでしょうか。
結論は「貼らなくても罰則・罰金を受けることはありません」。そもそも事業用でない普通乗用車が法定点検を受けなくても罰金を受けることはないので、法定点検の日付を定めたシールを貼らなくても罪に問われることはありません。
点検整備済ステッカー、簡単に剥がれるの?
〈出典〉一般社団法人 東京都自動車整備振興会「点検整備済ステッカーを剥がす際の留意事項」
見た目の問題から、点検整備済みステッカーを剥がそうとする人は多いもの。このとき気になるのは、綺麗に剥がれてくれるのか?ということです。
点検整備済みステッカーは、太陽光がさんさんと当たるフロントガラスに貼り付けられているので、無理やり剥がそうとすると跡が残ることがあります。このため、適切な手順で取り除くことが大切です。
実は、東京都自動車整備振興会では、点検整備済みステッカーの剥がし方を公開しています。剥がす場合には参考にしてみましょう。
力任せに剥がすと、紙の部分だけが剥がれて糊だけが残ってしまいます。剥がす場合は適切な手順・手段で剥がしましょう!
具体的な方法は、ステッカーを剥がす専用のスクレーバーを使用する方法、ドライヤーの熱を利用して剥がし取る場合があります。
スクレーバーを利用する場合は、端部から徐々にスクレーバーを差込み、徐々に剥がしていきます。一方でドライヤーを使用する場合は、温風を宛てながら徐々に剥がしていくことになります。
もしも糊が残ってしまった場合は、シールはがし剤を使って粘着力を失わせる場合、セロハンテープなどを利用して地道に取り除く方法もあります。
点検整備済ステッカー、色が変わった?
〈出典〉一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会「定期点検整備と点検整備済ステッカーについて」
注意深い人は「点検整備済みステッカーの色が変わること」に気づくかもしれません。
実は1年ごとに、橙・青・赤・緑と4色が繰り返されているのです。色を変えることで、点検整備の実施タイミングを忘れないようにしています。
許可されたもの以外はフロントガラスに貼っちゃダメ!
点検整備済みステッカーに関連する注意事項は「許可されたもの以外はフロントガラスに貼り付けてはいけない」ということ。
道路運送車両法、保安基準の細目を定める告示によると、後方確認装置やドライブレコーダー、車間距離測定用の装置など、定められたもの以外をフロントガラスに貼り付けることは禁止されています。
「車検標章や点検整備済みステッカーがいいのだから、もっとカッコいい・可愛いシールを貼ろう」と考えてはいけません。フロントガラスに必要以上のものを貼り付けることは、警察に捕まり罰金を払う事態になるとともに、運転中の視界を妨げることから事故の危険性を高めることになります。
〈関連リンク〉国土交通省「道路運送車両の保安基準(2022年12月23日現在)第29条 窓ガラス」
まとめ│点検整備済みステッカーを見て適切な時期に定期点検を
カーディーラーと同等の設備・整備士。茨城県で車検・整備を検討中の方は「ホリデー車検日立大みか店」へ
車のフロントガラスに貼り付けられている丸いステッカー。気になりながらも、存在の意味を知らない人もいたのではないでしょうか。
剥がしても法律に抵触する訳ではなく、定期点検を受けなくても罰せられることはありません。しかし、定期点検・整備を受けることで、日々の通勤通学や週末のレジャーに向けたドライブを安全・快適に迎えられます。
車検は当然のこととして、日常点検や法定整備も意識して行いましょう。
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