【タイヤの空気圧】ガソリンスタンドでの頼み方を解説│セルフでも点検・充填してくれます
「タイヤの空気圧をガソリンスタンドで点検してもらいたいけど、頼み方が分からない…」
本記事はこうした方におすすめです。
タイヤの空気圧点検・充填は大事なことと思いつつも後回しにしがちです。
しかし空気圧が不足したタイヤでの走行は、燃費や寿命の低下のほか、事故の危険性が高まる危険な行動といえます。
どうしてタイヤの空気圧を適正に整える必要があるのか、そしてガソリンスタンドでどのように頼むのか、分かりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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後回しにしがちなタイヤの空気圧点検。早めに行うことで多くのメリットがあります。一方で事故を起こしやすくなるなど、デメリットはたくさんありますので、早め早めに空気圧を点検しましょう!
Contents
タイヤの空気圧を点検・充填するメリット
はじめに、タイヤの空気圧を点検・充填する5つのメリットを紹介します。
- 適切にタイヤが張って燃費がよくなる
- 地面からの衝撃を適切に受けられ寿命が伸びる
- ハイドロプレーニング現象対策になる
- スタンディングウェーブ現象対策になる
- タイヤ間のバランスが取れ直進性が高くなる
適切にタイヤが張って燃費がよくなる
タイヤの空気圧を点検・充填する1つ目のメリットは、タイヤが十分に張って燃費がよくなることです。
タイヤの空気が十分に入っていない場合、タイヤが適切に転がることを妨げるため、同じ燃料でも進む距離に違いが生まれます。
JAF(日本自動車連盟)では、空気圧が不足した場合にどの程度燃費が低下するのか、実験を行っています。
適正値から30%減っている場合は4.6%、60%減っている場合は12.3%も燃費が悪化する結果となっています。
適切なタイヤの空気圧で運転することで、燃費を向上させ車にかかる費用を節約できる効果を感じられるでしょう。
地面からの衝撃を適切に受けられ寿命が伸びる
2つ目のメリットは、適切な空気圧を保つことでタイヤの寿命の増加を期待できることです。
タイヤの空気圧が不足していると適切な形を保てないことから、摩耗の具合に偏りが生じることがあります。
タイヤの一部が先行して摩耗することから、適切な空気圧で走行した場合と比べて早期に寿命が到来することが予想されます。
ハイドロプレーニング現象対策になる
3つ目のメリットは、ハイドロプレーニング現象を防げることです。
ハイドロプレーニング現象とは、雨天時などで高速走行中に、路面とタイヤの間に水の膜ができることでスリップ状態に陥ることを指します。
タイヤの空気圧が不足することで排水機能が低下することも一因とされていますので、特に高速道路を走行する前には空気圧チェックを怠らないようにしましょう。
スタンディングウェーブ現象対策になる
4つ目のメリットは、スタンディングウェーブ現象を防げることです。
スタンディングウェーブ現象とは、タイヤの空気圧が不足した状態で走行する場合に、タイヤに過剰なたわみが生じる状態を指します。
この状態が続くとタイヤがバースト・破裂を起こすこともありますので、雨の日のハイドロプレーニング現象、晴れの日のスタンディングウェーブ現象、双方を防ぐ意味で空気圧チェックは欠かせません。
タイヤ間のバランスが取れ直進性が高くなる
5つ目のメリットは、タイヤ間の空気圧の差がなくなり直進性が高くなることです。
4本のタイヤは均一に空気が抜ける訳ではなく、早く抜けるものもあれば少しずつ抜けるものもあります。
不均一な状態では車に傾きが生じ、空気圧の低い方にハンドルを取られる可能性があります。適切な空気圧に整えることで、気を使わなくても直進する安全なドライブを楽しみましょう。
こうしたメリットのあるタイヤの空気圧点検・充填。デメリットはありませんので、気がついたときにガソリンスタンドでの給油ついでに行いましょう!
ガソリンスタンドでの頼み方・点検や充填の仕方
このように適切な空気圧にすることで、安全性を中心に様々なメリットがある空気圧の点検・充填。
一番手軽に行えるのは、ガソリンスタンドを利用することです。
では、ガソリンスタンドでどのように空気圧を点検・充填するのか確認しましょう。
ガソリンスタンド(フルサービス)での頼み方
まず、ガソリンの給油をスタッフがしてくれる、フルサービスのガソリンスタンドでの頼み方を紹介します。
フルサービスの場合は簡単で、給油の際にスタッフに「空気圧の点検・充填をお願いします」と伝えるだけでOKです。
点検・充填用の機械の場所まで誘導されることもありますが、空気圧の確認から充填まで適切に行なってくれますので指示に従いましょう。
セルフでも空気圧の点検・充填を依頼できる
セルフのガソリンスタンドの場合も、フルサービスの場合と基本的には変わりません。
ガソリンスタンドには必ずスタッフが常駐していますので、管理室にいるスタッフに声をかけて、空気圧の点検・充填を依頼しましょう。
なお、こうしたサービスは決められた時間のみ受け付けていますので、早朝にドライブに出発する場合などは前日までに空気圧のチェックを終わらせましょう。
自分でタイヤの空気圧を点検・充填する方法
ガソリンスタンドによっては、空気圧計や空気入れが配置されていて、ご自身で空気圧の点検・充填するケースもあります。
様々なタイプの機器がありますが、基本的には以下の手順で空気を充填します。
- 目標とする空気圧の数値を設定する
- タイヤのバルブキャップを外す
- 空気入れの先端をタイヤのバルブに合わせて差し込む
- 適正な空気圧になったら空気入れを外しバルブキャップを取り付ける
自分で充填するタイプの空気入れでも、手順が分からない場合はスタッフに聞けば教えてくれますので、遠慮なく聞いてみましょう。
>関連コラム:「車検のときにタイヤ交換を勧められた」どうするべき?目安やタイミングを解説
空気圧の点検タイミング
空気圧は実際に点検しなければ、適正なのか不足しているのか分かりません。
では、どの程度の間隔で点検すればよいのか、目安として知られているのは1か月です。
JAFや日本自動車タイヤ協会でも1か月に1度の点検を推奨していますので、月のはじめに点検するなどタイミングを決めておきましょう。
「給油2回で1回空気圧を点検する」「月のはじめに空気圧を点検する」など、点検のタイミングを決めておくと忘れずに済むのでおすすめです!
ガソリンスタンドでする空気圧チェックの注意点
記事の終わりに、ガソリンスタンドで空気圧チェックを行う際の注意点を紹介します。
車種によって適正な空気圧が異なる
適正な空気圧は車種によって異なる点には注意が必要です。
空気圧が少ない場合、本記事で紹介したようにハイドロプレーニング現象やスタンディングウェーブ現象が発生する恐れがあるなど、運転に支障をきたす恐れがあります。
一方で空気圧が高すぎる場合には、タイヤの中央が浮いた風になり接地面積が減少、摩擦力が少なくなりブレーキが効きづらいなどの弊害が生じます。
運転席のドアを開けたところや給油口などに適正な空気圧の数値が書かれたシールが貼られていますので、必ず確認の上で充填しましょう。
高速道路走行時は空気圧を高めに設定
高速道路を走行する際、タイヤには一般道を走る場合よりも大きな負荷がかかり、空気が抜ける割合も大きくなることが考えられます。
このことから、高速道路を走行する場合は空気圧を高めに設定することが推奨されています。
一般的には10%ほど高め、つまり指定空気圧が200kPaの車では20kPaほど高くするとよいとされます。
ガソリンスタンドで空気圧の点検・充填する場合は「高速道路を走るので高めに設定を」と伝えればスタッフが対応してくれます。
定期的にスペアタイヤの空気圧もチェックを
車種によってはスペアタイヤを搭載している車もあるでしょう。
この場合は、スペアタイヤにも定期的に空気を充填することを忘れずに行いましょう。
RV車などで悪路を走行する場合は特にパンクの危険性は高まります。このときスペアタイヤがあっても適正な空気圧でなければ、交換してもすぐにパンクしてしまいます。
万が一に備えて、スペアタイヤの空気圧チェックを忘れずに行いましょう。
まとめ│ガソリンスタンドで適切な空気圧に調節を
ガソリンスタンドでタイヤの空気圧チェックを頼む方法を紹介しました。
タイヤの空気圧が適正である場合、以下のようなメリットがあります。
- 適切にタイヤが張って燃費がよくなる
- 地面からの衝撃を適切に受けられ寿命が伸びる
- ハイドロプレーニング現象対策になる
- スタンディングウェーブ現象対策になる
- タイヤ間のバランスが取れ直進性が高くなる
逆に空気圧が不足している場合は、燃費の低下やタイヤの寿命低下、事故の発生確率増加など、様々な弊害が生じます。
つい後回しにしてしまいがちな空気圧の点検と充填、給油のときに思い出したらガソリンスタンドのスタッフに依頼してみましょう。
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