タイヤを限界まで使うのはNG?スリップサインが出てから?バーストの前兆と原因も解説
「タイヤを限界まで使うのはダメなの?」
「スリップサインが出てから交換じゃダメ?」
このように、車にかかる費用を減らすためにタイヤを限界まで使いたいと思う方もいるでしょう。
本記事では、タイヤを限界まで使うことを避けた方がよい理由や、タイヤがバーストする前兆や原因について解説しています。
使えるうちは使いたくなるものですが、その結果事故を起こしては節約とは逆効果になります。
安全・経済的にドライブを楽しむため、タイヤの安全性について確認しましょう。
このコラムのポイント |
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タイヤは交換すると数万円~の出費になることから節約意識が働きます。しかし事故を起こせばご自身、他人の命を奪うことになりかねません。適切なタイミングでの交換をおすすめします。
Contents
「スリップサインが出てから・タイヤを限界まで使う」はNGな理由
はじめに、スリップサインが出てから、またはタイヤを限界まで使うことについて、どうして避けたほうがよいのか、4つの理由を紹介します。
スリップを起こしやすい
1つ目は、スリップを起こしやすくなることです。
タイヤにつけられた溝は、濡れた路面の水を排出することでスリップを防ぐ効果を持っています。逆に、溝が浅くなるとスリップ事故を起こす可能性が高まります。
また、限界が近くなり溝が浅くなると制動距離が長くなることも知られていて、雨の日の運転時に事故を起こす危険性が高まります。
パンク・バーストしやすい
2つ目は、タイヤがパンク・バーストを起こしやすくなること。
完全にスリップサインが出たり、タイヤの中身(ワイヤーやチューブなど)が出た状態で車を動かすと、運転している最中に突然パンクして空気が抜けてしまったり、チューブが損傷してバーストする可能性があります。
愛車が事故を起こすことのほか、他人の車を巻き込んでしまうかもしれません。
車検に通らない
3つ目は、車検に通らない可能性があることです。
車は安全に運転するために車検を受ける義務があります。
タイヤの溝は1.6mmを超える必要があり、基準に合致しない場合は車検に通らず公道を走る許可は得られません。
>関連コラム:【車検に通らない車・タイヤ】12の特徴を紹介│車検を通したい人が知りたい質問へも回答
罰則を受ける場合も
4つ目は、罰則を受ける可能性があることです。
タイヤの溝が1.6mm以下の状態で公道を走行することは整備不良に当たり、普通車であれば2点・9,000円の罰金が課せられます。
〈関連リンク〉警視庁:交通違反の点数一覧表
〈関連リンク〉警視庁:反則行為の種別及び反則金一覧表
交通違反になり罰則を受けることも避けたいですが、スリップ・パンク・バーストは心身に影響があることから必ず避けたいもの。タイヤの状態確認は、日常的に使用するガソリンスタンドまでご相談ください。
タイヤの限界が分からない!確認する5つの方法
車を運転している方が気になることは、タイヤの限界が分からないことではないでしょうか。
どの程度まで運転できるのか、確認するためには以下の5つの方法取ってみましょう。
日常点検的にタイヤを点検する(ひび割れ・傷など)
タイヤの状態を確認する最も安全な方法は、タイヤの日常点検することです。
ご自身でタイヤの点検ができるようになれば、ひび割れや傷などの異常があった場合にいち早く気づくことができ、タイヤの交換や傷の修復などの対策を取ることができます。
スリップサインの残りを確認する
具体的に、タイヤの状態を確認する目安のひとつは、スリップサインの残りを確認することです。
スリップサインとは、タイヤの摩耗の状態を確認するために設けられている目安で、タイヤの溝にある突起を確認して行います。
タイヤ表面からスリップサインまでの長さが1.6mmを切った場合、車検の基準に抵触するとともにスリップを起こす危険性が高まることから、タイヤの限界といえるでしょう(より早い段階での交換をおすすめします)。
タイヤ交換後の走行距離を把握する
タイヤを交換したあとの走行距離も、タイヤの限界の目安となります。
一般的に、タイヤは3~4万kmほどが交換の目安とされていて、交換後の距離を把握することで次の交換時期の目安になります。
なお、タイヤは製品によって寿命の長いものと短いものがあり、交換時期も異なりますので履いているタイヤの製品ごとの特徴を把握することも大事です。
タイヤ交換後の年数を把握する
走行距離のほか、タイヤを交換した後の年数を把握することも大切です。
タイヤのゴムは走行しなくても時間の経過とともに劣化していきます。
このため全く走行していない場合でも、一定の時間が経過すると劣化により限界を迎えます。
一般的には、5年程度でゴムが劣化するとされていますので、交換時期のひとつの目安としましょう。
ガソリンスタンドや整備工場、ディーラーで聞く
ここまで解説したとおり、タイヤの交換時期はスリップサインや走行距離、交換後の年数など複数の要素で変わります。普段から車の整備に慣れた人でなければ、タイヤの限界の判断を下すのは難しいでしょう。
そこで、タイヤについて不安を感じたとき、ガソリンスタンドや整備工場、ディーラーといった車の専門家に聞くことをおすすめします。
毎日車のタイヤを見ている専門家であれば、タイヤの異常や限界について正しい判断を仰ぐことができるでしょう。
タイヤのほか、気になることを気軽に相談できるよう、ガソリンスタンドの店員など顔見知りの信頼できる専門家を探すことをおすすめします!
タイヤがバーストする!6つの前兆
タイヤを限界まで使用する場合、最も避けたいことはタイヤが破裂する、いわゆる「バースト」です。
バーストを起こすと急なタイヤの破裂で車が制御不能になる可能性があり、ご自身や周囲を巻き込んでの事故を起こす可能性があります。
このバーストには、発生する前に起こることの多い「前兆」がありますので紹介します。
- タイヤの側面・底面がひび割れを起こしている
- タイヤの側面・底面に傷・異物がある
- タイヤ表面にワイヤーが見えている
- タイヤにコブがあるなど変形を起こしている
- ハンドル・シートなどに異常な振動がある
- タイヤのゴムが焼けるような匂いがする
いずれも、日常的にタイヤの状態を確認したり、ガソリンスタンドなどでタイヤの状態確認を依頼することで簡単に分かるものばかりです。
定期的に空気圧を確認するなど普段からタイヤについて意識を巡らせて、常に安心できる状態を保ちましょう。
>関連コラム:【タイヤの空気圧】ガソリンスタンドでの頼み方を解説│セルフでも点検・充填してくれます
タイヤがバーストする!4つの原因
走行中などにタイヤが突然破裂するバーストが発生する場合は原因がありますので、タイヤの限界のほか、以下の原因に気をつけてドライブしましょう。
タイヤの摩耗によるワイヤー・チューブの露出
タイヤがバーストを起こす代表的な原因は、タイヤが摩耗することでワイヤーやチューブが露出することです。
タイヤには表面のゴムの下部にワイヤーなどタイヤを自立させるための層があり、さらにその下に空気を入れるチューブが納められています。
タイヤが摩耗しすぎると、こうしたワイヤーやチューブの層に至り、最後にはバーストを起こしてしまいます。
〈参考〉ダンロップ:タイヤの構造と名称
タイヤの劣化によるひび割れ
直接地面と接する部分に加えて、側面の劣化によってもバーストは起こることがあります。
タイヤは側面にもワイヤーが入っていて、タイヤが劣化しひび割れを起こすと側面のワイヤーが錆びるなどして強度が低下、耐えられなくなりバーストにつながります。
縁石や道路の凹凸による衝撃
縁石や道路の凹凸に当たると、タイヤの一部分に負荷がかかりバーストを起こす可能性があります。
特に、タイヤの表面・側面の劣化やひび割れがある場合に負荷がかかるとバーストする確率が高まるでしょう。
タイヤの空気圧不足による過負荷
タイヤの空気圧が不足することによる過剰な負荷も、タイヤがバーストする原因になります。
空気圧が不足する場合、タイヤがたわむスタンディングウェーブ現象を引き起こすことでタイヤが高温になり、バーストを起こす要因になります。
〈関連リンク〉JAF:空気圧不足でも起きるタイヤのバースト
まとめ│給油時など定期的な確認で安全運転を
「タイヤを限界まで使うのはダメ?」
「スリップサインが出てから交換しようと思っているんだけど?」
こうした疑問について回答しました。
タイヤは交換費用が高いことから、少しでも長く使用して節約したくなるのは当然のことです。
しかしタイヤを限界まで使うと、スリップしやすくなったり制動距離が伸びたりと、事故を起こしやすくなる可能性があります。
また、最悪の場合走行中に激しく破裂するバーストを起こす可能性もありますので、早めの交換をおすすめします。
交換する時期が分からない場合は、日常的に使用しているガソリンスタンドでタイヤ交換の時期について聞いてみましょう。
現在のタイヤの状態や前回の交換時期などから、最適なタイヤ交換のタイミングを教えてくれるでしょう。
>茨城県日立市で、タイヤの状態確認を行いたい方は『ホリデー車検日立大みか店』へお気軽にご相談ください!
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