車検シールの正しい位置とは(中央、左上など)|貼り方、間違えたときの対処法など紹介
車検シール(車検ステッカー)の正式名称は、「検査標章」です。
車検終了後に発行され、車に貼りつけをしないと罰金が科されることもある大切なものです。
この車検シールが手元に届いて、「自分で貼った経験が無いけど、どこに貼ればいいの?」、「間違って貼ったらどうなるの?」などと不安を感じていないでしょうか。
そこで今回は車検実績5,000台以上の『ホリデー車検日立大みか店』が、車検シールに関する疑問を解決します!
コラムのポイント |
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車検シールを正しく貼り、安心&安全な状態で車を運転しましょう!
Contents
車検シールは誰が貼る?車検シールを自分で貼るまでの流れ?
車検シールは「車検をした業者が貼ってくれるケース」、「自分で貼る必要があるケース」があります。
「自分で貼る必要があるのはどんなとき?
車検シールを自分で貼る必要があるのは、「指定工場に車検を依頼して、短期間で車検が終了したとき」です。
※指定工場を簡単にいうと、地方運輸局長に「車検をしてOK」と指定された自動車整備工場のことです。「民間車検場」、「民間車検工場」とも呼ばれていて、全て同じ意味です。
この理由は、車検シールは運輸支局しか発行できないためです。
指定工場に車検を依頼すると、運輸支局に車を持ち込まなくても車検を完了できるため即日車検が可能になります。
でも車検シールは運輸支局しか発行できないため、即日車検のように短時間で車検が完了した場合は、「指定工場が運輸支局に届け出をする→運輸支局が車検シールを発行する」という手続き上の待ち時間が生まれてしまいます。
ディーラー車検のように車検が数日〜1週間ほどかかる場合は車検シール貼付け済みの状態で車を受け取るのが一般的ですが、車検の流れによっては自分で貼るケースもあることを覚えておきましょう。
車検シールが手元に届くまでの間は、指定工場が発行する「保安基準適合標章」が車検シールのかわりになります。
「保安基準適合標章」については、後ほど「車検シールをはらずに車を運転するとどうなる?」の章で紹介します。
車検シールの正しい位置とは
車検シールを貼る正しい位置は、以下の2つを守れる位置です。
- 運転者と外部の人が確認できる位置
- 運転者の視野を邪魔しない位置
車のデザインによって適切な位置が違うので、いくつかのパターンを紹介します。
ルームミラーがある車は中央上部が基本
ルームミラーがある車の場合は、フロントガラスの中央上部(ルームミラーの裏側)に車検シールを貼ります。
画像の赤丸の部分が車検シールの位置です。フロントガラス上部に色がついている場合は、色がついてない部分まで下げて貼り付けましょう。
ただしルームミラーの裏にカメラが搭載されている車の場合は、次に紹介する「ルームミラーが無い車」と同じ考え方で車検シールを貼りつけます。
ルームミラーが無い車は運転者から一番遠い位置の上部
ルームミラーが無い車の場合は、運転者から一番遠い位置の上部に貼ります。
右ハンドルの場合はフロントガラスの左上、左ハンドルの場合はフロントガラスの右上となります。
画像の赤丸の部分が車検シールの位置です。フロントガラス上部に色がついている場合は、色がついてない部分まで下げて貼り付けましょう。
※車検シールの正しい位置について(2022年12月追記)
現在「車検シールの貼り付け位置変更」が検討されています。
当初は2023年1月より変更内容が実施される予定でしたが、法改正等が見送りとなりました。
今後、法改正等が決まりましたら改めてお知らせいたします。
〈参考〉京都府自動車整備振興会
車検シールのはがし方
車検シールはしっかりとフロントガラスに付着していますが、はがし方は意外と簡単です。
車検シールをキレイにはがすために必要な道具 |
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車検シールをはがす手順 |
車検シールの角からスクレイパーを入れてはがす ↓ 車検シールをはがした部分をガラスクリーナーで拭き、キレイにする |
新しい車検シールの上手な貼り方
新しい車検シールの裏側に、シールの貼り方が記載されています。
でも、説明が細かくてわかりにくいと感じる方も多くいらっしゃいます。
そこで、車検シールの貼り方をわかりやすく紹介します!
車検シールの貼り方 |
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①「青or黃シール」と記載がある方のシールを半分はがす ※普通自動車は「青シール」、軽自動車は「黃シール」です。 ↓ ②「窓ガラス用ミシンA(山折り)」と記載がある部分を下向きに折る(シールと反対方向に折る) ↓ ③「透明シール」と記載がある方のシールにホコリやゴミがついていないか確認 ↓ ④「ミシンB谷折り」と記載がある部分を上向きにキレイ折ると、先程はがした部分のシールが、透明シールに付着する ↓ ⑤ ①ではがしていなかった部分をはがす ↓ ⑥透明シールに青or黃シールがキレイに貼れました ↓ ⑦フロントガラスのシールを貼る位置を、ガラスクリーナーで拭いてキレイにする ↓ ⑧シール台紙から透明シール・青シールをはがし、フロントガラスに貼る |
この方法でシールを貼ったものの、「うまく貼れなかった...」という方は、失敗した車検シールを捨てずに、次に紹介する対処法をごらん下さい。
車検シールを貼る位置を間違えたときの対処法
やっと車検シールが届いたのに、貼るときに失敗したら落ち込みますよね。でも、車検シールは再発行が可能なので大丈夫です!
車検シールは再発行できる!再発行の流れを紹介
車検シール再発行に必要な情報をお知らせします。普通自動車と軽自動車では、再発行場所が違う点にご注意下さい。
車検シール再発行の場所 |
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※全国のどの運輸支局・軽自動車検査協会でも再発行してもらえます。 |
車検シール再発行に必要なもの |
※車検シールを貼る車は必要ありません。 |
車検シール再発行の流れ |
運輸支局or軽自動車検査協会に行き、申請手数料を払うための印紙を購入 ↓ 申請書類に必要事項を記入し、印紙と一緒に窓口に提出 ↓ 新しい車検シールを受け取って終了 |
車検シール再発行にかかる時間は、30分〜1時間程度が目安です。
混雑していると時間がかかるケースがあるため、詳しい所要時間を知りたい場合は実際に再発行をする運輸支局or軽自動車検査協会に問い合わせをしてみましょう。
間違った位置に貼り続けていてもいいのか
ホリデー車検日立大みか店では車検シールを間違った位置に貼るという経験が無かったため、運輸支局に確認をしました。
すると、以下の回答でした。
きちんと確認できる&運転の邪魔にならない位置であれば、そのままでも大丈夫です。
次からは正しい位置に貼りつけをお願いします。
前述したとおり、車検シールの位置は「運転者と外部の人が確認できる位置」、「運転者の視野を邪魔しない位置」を守るというルールがあります。
このルールを守っていれば罰則等も無いとのことなので、次回の車検では正しい位置を確認して貼りつけをしましょう。
車検シールをはらずに車を運転するとどうなる?
車検シールを貼っていない車を運転した場合は、50万円以下の罰金に処されます。車検シールが手元に届いたら、すぐに車検シールを貼りましょう。
〈参考〉道路運送車両法 第百九条
ということは、車検シールが届くまでの間は車に乗れませんよね...?
指定工場の即日車検のように短時間で車検が完了した場合、指定工場が「保安基準適合標章」を発行します。車検シールが届くまでの間、先程紹介した位置に「保安基準適合標章」を貼りつければ法律違反にはなりません。
よかった!ゆっくり車検シールを待っていて大丈夫ですね!
はい!ただし「保安基準適合標章の有効期限は車検の日から15日間」という点に注意が必要です。
車検シールがなかなか届かずに、不安を感じる方もいらっしゃるようです。
車検完了後10日を過ぎても車検シールが届かない場合は、車検を行った工場やディーラーに連絡をして状況を確認するのがおすすめです。
まとめ
車検シールの正しい位置、貼り方、再発行の流れなどを詳しく紹介してきました。
車検シールを正しく貼ることで、安心して車を運転できます。貼り間違え、紛失などの際には、ぜひ今回の記事を参考にしながら早めに再発行の手続をしましょう。
また車に関するお困りごとがある場合に、気軽に相談できるプロが身近にいると安心ですよね。
ホリデー車検日立大みか店ではLINE・電話で各種ご相談にお応えしております。お気軽にご連絡下さい。
またホリデー車検日立大みか店内には、即日車検が可能な指定工場があります。
ディーラー車検同様の設備、整備士をそろえていて低価格の車検料金・お得な車検特典も提供しております。
5000台もの車検実績がございますので、車の不具合はもちろん、車検時にもぜひご活用下さい!