ユーザー車検は廃止にならない。ユーザー車検の流れ、噂の元になったOBD検査を解説
「ユーザー車検が廃止になる」という噂を聞いたことがある方へ。
車検を管轄しているのは国土交通省ですが、国土交通省は「ユーザー車検廃止」という情報を全く出していません。
では、なぜ「ユーザー車検廃止」という情報があるのでしょうか?
実は2024年から車検の検査項目に加わるOBD検査が、この情報の元になっています。
今回は『ホリデー車検日立大みか店』が、「ユーザー車検が廃止にならない」と言える理由や、将来のユーザー車検についてわかりやすく解説します。
『ホリデー車検日立大みか店』は車検実績5,000台以上!国から車検実施の許可を得た、指定工場です。
ユーザー車検検討中の方に役立つ「ユーザー車検の流れ・準備物・費用」などもわかるので、ぜひ最後までごらん下さい!
Contents
ユーザー車検とは?ほかの車検方法との違いを確認
「ユーザー車検という言葉は知っているけど、具体的な内容はわからない」という方も多いと思います。
まずはユーザー車検とは何か、ほかの車検方法と何が違うのかを確認しましょう。
ユーザー車検とは一番安い車検方法
ユーザー車検とは、ディーラーや整備工場に依頼せずに実施する車検のことです。
ユーザー車検の大まかな流れ |
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自分で車検の検査項目をチェック&必要書類を準備 ↓ 普通自動車は運輸支局に、軽自動車は軽自動車検査協会に車検を予約 ↓ 車検当日に運輸支局or軽自動車検査協会に行き、車検を受ける ↓ 問題なければ車検証と車検ステッカーを受け取る |
車検ステッカーを自分で貼る場合の正しい位置や貼り方は、こちらの記事で紹介しています。
〈関連ページ〉車検シールの正しい位置とは(中央、左上など)|貼り方、間違えたときの対処法など紹介
車検を受けて不具合を指摘されたらどうなりますか?
不具合をなおして、再度車検を受けることになります。
後ほど改めてユーザー車検の詳しい流れを紹介するので、ぜひチェックして下さい。
ユーザー車検とほかの車検方法は何が違うの?
車検には4種類の方法があります。
- ユーザー車検
- ディーラー車検
- 指定工場で車検
- ユーザー車検代行(指定工場以外の依頼先に車検を依頼)
それぞれの特徴を、一覧表でチェックしてみましょう。
種類 | 費用 | 整備 | 日数 |
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ユーザー車検 | 安い | 不安 あり |
即日 〜 |
ディーラー車検 | 数日 〜 1週間 |
安心 | 数日 〜 1週間 |
指定工場で車検 | 工場による | 即日 〜 |
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ユーザー車検代行 | 依頼先による | 数日 |
以下のような方は、ディーラー車検・指定工場で車検を選ぶのがおすすめです。
- 費用が高くてもプロに車検を依頼して、次の車検まで安心して車に乗りたい
- 車に対する知識がないので、すべてプロにお任せしたい
一方で以下のような方は、ユーザー車検・ユーザー車検代行でも不安を感じないのではないでしょうか。
- 車検の日に向けて車の状態を自分で判断できる
- 日頃から車の状態を把握していて、簡単な整備は自分でできる
- 車検手続きについて自分でしっかり調べられる
車の状態、車検の予算などを考え合わせて、最適な選択をなさって下さい。
普段お使いのガソリンスタンドで、車検のチラシを受け取ったことはありませんか?ガソリンスタンド車検については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
〈関連ページ〉ガソリンスタンド車検の不安を解消|費用、ディーラーとの違い、メリット・デメリットなど
ユーザー車検の全体像がわかったので、次にこの記事の本題である「ユーザー車検廃止」についてお話しします。
「ユーザー車検廃止」噂の元になったOBD検査をわかりやすく解説
「ユーザー車検廃止」という噂があるのは、2024年10月からOBD検査が開始されるためです。
OBD検査方法を知ると、ユーザー車検廃止の噂がある理由がわかります。
またOBD検査の対象車を知ると、ユーザー車検が廃止にならないことがわかります。
早速確認しましょう。
2024年10月から開始のOBD検査とは
OBD検査とは、車に搭載されている電子装置(自動ブレーキ等)の状態を調べる検査です。
※「OBD」は「On-Board Diagnostics(診断)」の略です。
電子装置の故障による事故を防ぐ目的で【国産車:2024年10月〜】、【輸入車:2025年10月〜】OBD検査開始が決定しました。
この検査は実施者が限定されていて(指定工場等)、車を所有している人のほとんどは検査の実施者には含まれませんよね。
そのため「OBD検査が必要→ユーザーのほとんどは実施できない→ユーザー車検廃止」という流れで噂が出たと予測できます。
「ユーザー車検が廃止にならない」と言える理由
車検時にOBD検査を受ける必要がある車は、以下のとおりです。
- 国産車:2021年10月以降の新型車
- 輸入車:2022年10月以降の新型車
2024年現在、2022年10月以前に販売された車のほうが割合が大きい状況です。そのため、OBD検査開始によってユーザー車検が廃止されることはありません。
冒頭でお話ししたように国土交通省から「ユーザー車検廃止」という情報は出ていません。噂に振り回されないようにしましょう。
ただし今後OBD検査の対象車を所有する場合は、必然的にユーザー車検ができなくなるという点を覚えておきましょう。
また「OBD車検の対象車が増加する未来にユーザー車検が存続し続けるか」という点については、現時点で明確な答えがありません。
新たな動きが出たときは、情報をしっかりチェックしていきましょう。
ユーザー車検の流れを解説。準備物・費用も確認
ユーザー車検が廃止にならないことを確認できたので、本格的にチャレンジを検討する方もいらっしゃると思います。
最後にユーザー車検の流れも紹介します。
ユーザー車検の流れ1. 定期点検・整備
定期点検・整備を実施して、「点検整備記録簿」に記入します。自分でできない整備は、整備工場に依頼しましょう。
「定期点検・整備」とは、法定12ヶ月点検・法定24ヶ月点検のことです。
実施が義務化されているのですが、実施しない場合の罰則が無いため、法定12ヶ月点検の実施者が少ないのが現状です。
法定24ヶ月点検については、車検と一緒に実施するのが一般的です。
この定期点検・整備は、車検の後に実施してもOKです。
ユーザー車検の流れ2. 車検予約
ユーザー車検は、自分で車検予約をする必要があります。
普通自動車は「自動車技術総合機構」、軽自動車は「軽自動車検査協会」の予約システムで予約をしましょう。
ちなみに継続検査(2回目以降の車検)であれば、全国どこの検査場でも予約できます。お急ぎの際に検査場が混み合っている場合は、ほかの検査場の予約状況も確認してみて下さい。
ユーザー車検の流れ3. 書類準備
ユーザー車検の際に必要な書類は、以下のとおりです。
ユーザー車検に必要な書類 |
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ユーザー車検の流れ4. 検査当日
検査当日、まずは準備した書類の内容確認を受けます。
その後車検を受けて、合格の場合は書類を提出し、新しい自動車検査証・車検ステッカーを受け取って終了です。
不合格の場合は、不合格箇所の点検・整備をして再度検査を受けましょう。
ユーザー車検の費用
ユーザー車検にかかる費用は、以下のとおりです。
ユーザー車検の費用 |
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詳しい金額は所有車や状況によって違いますが、インターネットで簡単に検索可能です。ぜひ調べてみて下さい。
まとめ|ユーザー車検チャレンジは慎重に検討するのがおすすめ
「ユーザー車検廃止」という噂について詳しく解説してきました。
所有する車によってユーザー車検ができなくなることはありますが、ユーザー車検が廃止されるわけではありません。
ユーザー車検チャレンジを検討中の方は、今回の情報を参考にしながらスムーズに準備を進めて頂けると幸いです。
ただしユーザー車検は、点検・整備について不安が残る車検方法です。
「車の状態に不安がある」、「ユーザー車検の流れでわからない部分がある」などの場合には、ぜひプロに相談して下さい。
走行中の突然の不具合で事故が起きることの無いよう、車検方法を慎重に検討しましょう。
茨城県日立市・常陸太田市や周辺地域で車検方法を検討中の方は、ホリデー車検日立大みか店がご相談を承ります。
ホリデー車検日立大みか店は指定工場併設のガソリンスタンドで、ディーラー同様の品質を低価格で提供しております。
即日車検も可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい!